2010年01月08日

赤ちゃん語辞典 5

娘が1歳4ヶ月になりました。最近,少し言葉を発するようになったので,赤ちゃん語辞典(オリジナル)を作ってみました。今日は親ばかの記事です。
赤ちゃん語: 意味
あいあ: 嫌
あちっ: 熱い
いぃー: かわいい
かー: カラス
し: おいしい
じゃー: 手を洗う
ぞう: 象
だー: だっこして
ちぃ: 丹波竜マスコットキャラクターちーたん
ちゃ: お茶
にゃー: 猫
ばいばい: バイバイ
ばぉ: となりのトトロ
ぴぃ: ピーマン
ぴぃぴぃ: ひよこ
ぶぃん: 掃除機,飛行機
ぶー: 車
ぺ: うがい
ぼ: さくらんぼ
ぼぅ: 帽子
ぼぉ: ボール,ボロボロロケット(おかあさんといっしょ)
ぼん: お腹いっぱいで突き出たお腹をたたく音
まま: お母さん
まん: アンパンマン
まんま: ごはん
めー: 羊
もー: 牛
わん: 犬
赤ちゃん語辞典を作るきっかけになったのは,東井(1957)の『村を育てる学力』「弟のことば」 [1]を読んだからです。

これは当時の国語の教科書に載っていた「妹のことば」を学習した小学校5年生の男児の作文です。この弟は1歳10ヶ月です。
「マンマ」というのは,弟の一番はじめにおぼえたことばです。ぼくは,弟が,なぜこのことばを1ばんはじめにおぼえたか,考えてみました。ぼくは,それは,一番必要なことばだったからだと思います。
 「マンマ」の次に覚えたのは,「アッアー」ということばです。これは,ぼくたちが,ほとけさまや,おじぞうさまにまいる時,弟にも教えてやったのがもとです。今では,いろりのはいの上に,おき(炭火)をたててやっても,手をあわせて「アッアー」といいます。つまり「アッアー」は,必要というより,言いやすいために,早くおぼえたのではないかと思います。
 弟は「ア行」のことばが,一番言いやすいそうです。一番言いにくいのは,「サ」行と「ラ行」のようです。
 アッアー (なみあみだぶつ)
 アアコワ (ああ,こわい)
 タアタン (かあちゃん)
 タアタ  (おんぶ)
 アアタナ (ああ,きたない)
 マンマ  (ごはん)
「サ行」で弟がいえるのは,
 シー   (おしっこ)
と,ねこなどをぼう時「シ,シ」というくらいです。
作文からは時代の違いが感じられます。しかし,時代の差を感じさせない,すばらしい分析力です。

 1歳半は,子どもの社会性の発達でいうと「前言語コミュニケーション」から「道具的コミュニケーション」に移行する時期にあたります。コミュニケーション能力がぐんぐん発達するのです。では,より多くの言語を獲得するにはどうすればよいのでしょう。井上(1997)らは,養育者の関わりが大切であると,次のように述べています [2]。
機能の獲得には,子どものに一発達などの要因が関与すると思われるが,どの形式が意味をもつものとして選択されるかについては,特定の対人関係の中で,特定の行動を共有するような体験を繰り返すことになされるのであろう。つまり,子どもとの日常のやりとりの中での養育者の働きかけが,コミュニケーション機能をもつ特定の行動(指さしや言語)の獲得につながってくるといえる。
 娘もこれからどんどん話せるようになる時期になってきました。くもんの生活図鑑カード [3] は,言語の獲得に有効なツールです。今後の成長が楽しみです。

引用文献・参考文献
[1] 東井義雄『村を育てる学力』明治図書,1957年,pp.250-253
[2] 井上健治・久保ゆかり『子どもの社会的発達』東京大学出版社,1997年,p.191
[3] 飯塚宗夫『くもんの生活図鑑カード くだものやさいカード』くもん出版,1996年

alby at 09:25コメント(1)トラックバック(0)  mixiチェック

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1. Posted by かやじい   2010年01月09日 17:28
通訳がいるね、日に日にいろんなことが出来るようになり可愛いね。

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