2009年04月26日

木のいのち 木のこころ 西岡常一5

44846670.jpg最近,教育学の本ばかりを読み頭が疲れてきたところに,とても夢中になれる本に出会えた.それは西岡常一(1908-1995)の「木のいのち 木のこころ」.弟子の小川三夫さん,聞き書きの塩野米松さん3人の共著.562ページは読み応え抜群.
1,300年建つ続けている法隆寺の宮大工に伝わる口伝を中心に,人を育てる心を説いた魅力の1冊だった.前の学校長は「最近は教育の教はできても,育ができる人が少ない」といわれていた.それを聞いたとき,私は何のことかよくわからなかった.けれども,この本を読むと自然の流れに沿って,木の個性を生かす宮大工の職人の姿がわかり,徒弟制の中で人を育てるということがどういうことなのかを理解することができた.お勧めの1冊である.
気に入った口伝
「堂塔建立の用材は木を買わず山を買え」
「木は生育の方位のままに使え」
「堂塔の木組みは寸法で組まず木の癖で組め」
「百工あれば百念あり,これをひとつに統ぶる.これ匠長の器量なり.百論ひとつに止まる,これ正なり」
「百論をひとつに止めるの器量なき者は慎みおそれ匠長の座を去れ」


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