教研レポート
10月に行われる支部教研のレポートが完成した。算数の部会にエントリーした。算数部会は、9本のレポートが提出され、一番倍率の高い部会になった。量も質も高い議論が期待できそう。

今回のレポートの構成は、表紙、研究テーマ、1年・2年・4年・5年の授業実践、成果と課題とした。伝え合う授業づくりにおけるICT活用や、活用型授業の実践について、役割分担して書いた。研究テーマが書かれたはじめの部分はこんな感じ。
1 研究テーマ
一人ひとりが考えを持ち、伝え合う子の育成 −集団の学びを個に生かす授業づくり−

2 研究テーマについて
(1)学級づくりを基盤にした伝え合う子の育成
 本校では、伝え合いを「一人ひとりを大切にした学級のもと、誰もが何でもいえる雰囲気の中で、それぞれの発言に対して反応し、高まり合おうとしていること」と定義した。
 具体的には、児童一人ひとりが発達段階に応じた「話す力」「聞く力」を身につけられるように「学級づくり年間計画表」や「伝え合うための『話し方』『聞き方』一覧表」を作成し、どの教室でも伝え合う授業の実現を目指した。また、1学期は研究授業ごとに、各学級の「話し方」「聞き方」の力を評価し、全職員で学級づくりに関する目標を確認しながら改善策を協議した。

(2)集団の学びを個に生かす「活用」型授業の実現
 算数の授業では、1時間の授業の中で、あるいは、全単元の中で、次の5つの学習過程をとるよう意識した。それは、1. 課題をつくる、2. 個別に考える、3. 集団で高め合う、4. まとめる、5. 学んだことを生かして、個別にやってみる、というものである。5. が「活用」にあたる場面である。3. での伝え合いが充実すればするほど、児童は分かったつもりになるが、実は十分理解できていないこともあった。また、3. や4. の段階で理解できていなかった児童が、やっているうちに理解に近づくこともできた。つまり、5. を設定することで、一人ひとりに力をつけていくことが可能となった。

3 学びを創造するICT活用について
(1)伝え合う授業の実現に有効なICT活用
 本校では、実物投影機とプロジェクタを普通教室に配置し、児童に基礎・基本を身に付けさせ,思考力・判断力・表現力を育成する授業づくりに取り組んできた。「とりあえずICTを活用した授業をしよう」という合い言葉のもと、各学級では教科書を実物投影機とプロジェクタで大きく提示し、それを活用した授業が行われるようになってきた。その結果、各教室でのICT機器活用回数は着実に増加し、ICT活用場面は多様化した。そして、研究が進むにつれて、ICT活用が研究の主たる目的ではなく、児童がわかる授業、考える授業、伝え合う授業を実現するために有効であることが明らかになった。

(2)日常的に活躍するICT
 本年度は、財団法人パナソニック教育財団第37回実践研究助成を受け、指導用デジタル教科書やICT機器の整備がさらに進んだ。そこで、指導用デジタル教科書の効果的な活用を考えた。
 デジタル教科書を使用すると、教材提示時間が削減され、授業がテンポよく進むようになった。そして、授業の中で教師が児童に直接関われる時間が増え、児童がつまずきやすい部分に時間をかけることができるようになった。つまり、一人ひとりに応じた丁寧な学習指導が行え、わかりやすい授業を展開することが可能になった。
 また、これまで作成したデジタル教材を共有し、それを活用することで、教材準備にかける時間が短縮されるようになり、新たな教材・教具の作成や授業の内容をより深く考える時間が増えた。